彦根市の鳥居本にある「百百百百」という店で、お蕎麦を食べました。
どどもも という名の店です。
江戸時代、ここは中山道でした。その道脇に商家や寺、人家が並んでいたそうです。その一つに百々(どど)家がありました。
残っている民家を改装して、お蕎麦屋さんにされたそうです。
お蕎麦は10割蕎麦ということで、粉を挽き、蕎麦を作って提供していてくださるので、蕎麦の甘さが格別です。
私は以前、歴史小説で、「蕎麦がき」を登場人物が食べるシーンを読んで、蕎麦粉から蕎麦を打つ、蕎麦粉から蕎麦以外のものを作るということにとても興味がありました。
百百百百は、まさにそれをされています。
「さぶとん」のすまし汁というのもいただきました。蕎麦粉を板状にし、それを細く切ると蕎麦になりますが、切る前の板状のものを椀種にしたというものです。
「ざぶとん」の天ぷらもいただきました。
蕎麦を打った時に出る端をうまく活用する知恵から生まれたものなのでしょう。
蕎麦茶、蕎麦プリン。蕎麦屋さんの卵焼きは美味しいと聞いたことがありますが、それもメニューにあります。(私はまだ食べられていません。次回にぜひ、と思っています。)
食事の後に出てくる、蕎麦湯も濃厚で、これもとても美味しいものでした。
さすが10割蕎麦、と蕎麦湯で感心してしまいました。
もちろん蕎麦も美味しいんですよ。でも、蕎麦湯が濃い。
江戸時代にワープしたようなところでいただく蕎麦、本当に美味しいです。
メニューもいろいろあり、楽しめます。
ごちそうさまでした。