計算をする時は、脳のどの部分が使われているのでしょう

かしこく聡明に

私は小学校の教師です。脳科学者でも医者でもないので、計算と脳の関係など、わかるはずはないのですが、多くの子ども達と接していると、あるパターンに気がつきます。

科学的に証明されているわけではなく、経験上、思うことですので、眉に唾をつけて読んでください。

よく健康食品の広告で「飲み始めてから、体の調子がとてもいいんです」と登場人物が言っていて、その脇にテロップや但し書きで「個人の感想です」とでますが、あれみたいなものです。

さて、前に一度、簡単な計算、3+6とか11ー8とかの計算がスムーズにできることが大切みたいな話を書きました。

計算ができれば、学習全般ができるようになるわけではないのですが、学習課題を処理しやすくなるので、ある程度、学校では生きやすくなります。もちろん、文字の読み、漢字などの表記に課題がないことが前提ですけど、不思議と、計算がスムーズにできる子どもは文字関係のトラブルが少ないように思います。特に小学校ではそういう傾向です。

個人の感想です。

一つには、心理的なものも関連していると思います。計算が早くできると、「俺って賢いんじゃないか」と思います。そうすると、面倒くさいと思われる漢字の練習とかも「ちょっと頑張ってみようか」と思えるのです。

物事を覚えるという過程は、何度、その行程に向かったかと関連します。生まれつき、暗記力に優れている人は別ですが、何かを覚える時、多くの人間は、3回より5回、5回より7回練習した方が定着しやすいです。もちろん、いい方法、その人にあった覚え方というものもありますが、どんないい方法でも、一度で全てを覚えるなどはできませんから、こういった、「俺結構賢いんじゃないか」と思って取り組むのはかなり有効なことです。

さて、脳科学者たちの研究によると、計算をする時や数字を扱う時、脳の前頭前野に血流が増すと言われています。

実は、この前頭前野、脳の司令塔と言われていて、ワーキングメモリ、行動の切り替え、プランニング、推論などの認知機能、実行機能と深く関わるとされています。

この素晴らしい前頭前野は、簡単な計算をすると血流が増すと言われていて、ということは、計算を練習すると前頭前野が活発になるのではないか、と思いあたります。

そういえば、計算が早い🟰頭で暗算ができる といった子どもは、文字の覚えもスムーズで、ひらがなの読み書きも案外、楽にこなしているような。

個人の感想です。

いや、実は、計算が早くできること🟰幸せ ではないので注意が必要ですが、まあ、初歩的な学習環境の中では、ちょっと優位に過ごすことができます。

やはり、恐るべし。く〇〇。

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