文明は進化しているけれど

かしこく聡明に

あさです。お読みくださってありがとうございます。
学校心理士、小学校で教師の仕事をしています。仕事柄、どうしたら賢くなるのだろうと考えることが多く、
わかってきたことを備忘録的にまとめてみました。

世の中はどんどん進んでいます

文明は全く、ものすごい勢いで発達しています。

通信手段にしても、「となりのトトロ」の頃は村に一台の電話があるきりで、それを借りて連絡していましたが、今や、固定電話も珍しくなりつつあります。郵便でハガキや手紙を送るという形も、FAX、メールなどが加わり、あっという間にもっと多様になって、私などはオロオロするばかりです。

仕事での会議も、開催場所へ移動するのが当たり前だったのに、この頃はリモート会議が増えてきていますし、研修会や講演会などの参加も、現地参加にしますか、リモートにしますかと尋ねられることもあります。

本当に便利になりました。今起こった事件について即座に知ることができ、世界中の人と話し合うことも可能です。

便利ならそれでいいのでしょうか

ただ、幸せという視点からはどうでしょうか。

私には大きくなった息子や娘がいるのですが、友達にSNSで連絡をとるシーンで、結構気を使っているように思えます。

便利になった分、すぐに情報が広がるので、ある意味大変なのでしょうか。

私は図々しくなり、また、SNSでつながる人との輪もそう大きいものでもない分、いい加減に対応しています。

まあ、とにかく、便利だからといって心が平静でいられるわけではないようです。

便利になったことを、実感していないこともあるかもしれません。いや、単に、図々しくなっているというだけかも。

さて、便利になったからといって、いい事ばかりではないと書きました。

物事には裏表があるのですから、メリットがあればデメリットがあるのも当然です。

でも、ここには脳の働きも少しは関係しているのではないか、と思うのです。

N H Kのヒューマ二エンスという番組で、キャスターの織田裕さんとゲストが話していたことによると(詳しい人名などは忘れました💦)私たち人間の祖先、ホモ・サピエンスと絶滅したネアンデルタール人を比べると、それぞれの脳に違いがあり、それが絶滅か存続を分けたのではないかと考えられているそうです。

200万年前から一万年前までには世界にはいくつかの人類種が存続していたそうです。ネアンデルタール人も園ひとつで、30万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスと共存し、私たちの遺伝子の中に痕跡を残していると考えられています。

まあ、とにかく、長い年月の自然淘汰の中で勝ち残ったのが私たち人類ホモ・サピエンスであるのです。

でも逆に言えば、一万年前に生き残った人類が、現在もそのまま生きているということになります。

つまり、マンモスを追いかけ木の実を集め、洞窟で火を燃やして暮らしていた人が、現在のネット社会で生きているということなのです。

現在の私たちは、朝から映像や電子音の刺激を受けています。仕事もそういったものが中心です。もちろん、体を使った仕事もしているわけですが、ICT(情報通信技術)とは全く無関係ではいられません。

何なら、こちらから好んでパソコンの画面を覗くこともあり、そうでなくてもスマホを見ますし、休憩時間はゲームの一つもしてしまうといった状況です。

私は仕事の形態上、休憩時間にスマホを見るなどはなかなかできませんが、家に帰ると、どっぷりと浸かっています。

そして、世の中は、RPA、IoT、ウエビナー、クラウド、DXなど様々な専門用語も溢れ、新しい技術に追いかけられている毎日です。

つまり、脳は一万年前仕様だけれど、状況は超情報社会を過ごしていると言えるのではないでしょうか。

これを一口で、幸せ、幸せじゃない、などと決めることはできませんが、息苦しさを感じるのは、この辺にも原因があるのではないかと思います。

今回はここまで。

お読みくださってありがとうございました。

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